失恋の悲しみから、かつてキャンバスを真っ黒に塗りつぶした経験がある。しかし今回は、鮮やかな色彩で「悲しみ」を表現している。その背景には、イエス・キリストの「あなたがたの悲しみは喜びに変わる」という言葉がある。十字架を前に深い苦しみと恐れを抱えながらも、イエスは弟子たちを励まし、自らの復活によって悲しみが喜びへ変わることを示した。絵のタイトル「Pregnant with Joy(喜びを宿して)」は、出産の苦しみの先にある喜びのたとえに由来する。十字架は、人と神との断絶を回復するためのものであり、その愛を信じることで、誰にも奪われない希望と喜びを得られると語られている。